カンボジア 成人の98%がワクチン接種
カンボジア通信 No.21/70
2021年9月25日版
プノンペンポスト紙によると、カンボジア保健省は9月24日までに、成人の98%と、12歳から17歳の88%が少なくとも1回の新型コロナワクチン接種を終えたと発表した。6歳から11歳については、70%が少なくとも1回の接種を終えたとしている。
一方でカンボジアのフン・セン首相は25日、国民に向けボイスメッセージを発信し、「ワクチンだけで新型コロナの感染が抑制されるわけではない。ワクチンはリスクを軽減し、感染した場合に重症化を防ぐためのものである。マスクを着用する、ソーシャルディスタンスを確保するなどの基本的な予防策を徹底する必要がある」と、強調した。
カンボジア国内では依然として1日の新規感染者数が800人を超え、感染力が強いとされるデルタ株の拡大も続いている。政府は、寺院などで行われるプチュンバンの行事を、感染予防のために中止(10月5日からの3連休は維持)するなど警戒も続けている。しかし、高いワクチン接種率を背景に、大学を含む学校の再開を許可するなど、経済・社会活動の再開に向けた制限の緩和も始まっている。